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これが事の始まり、にがり(苦汁)
運動会シーズンに大阪の母がやってきて、
「ちょっとあんた、にがり手に入らへんの?」
・・・テレビで特集をやってたらしく、感化され易い
我が母は、愛知までやってきて、そんの事をのたまう。 |
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そこで調べましたよ、「にがりにがり」と、ありました、よさげなお店が。にがりの主成分は、塩化マグネシュウムその他無機塩類などミネラルを含むもので一般的には、豆腐を作る際の凝固材として知られていたようです。ミネラルをたっぷり含む海水から作る天然にがりが身体にいいそうで、ブームになっているようです。我が家と母の分のにがり、あわせて手作り豆腐キットを注文しました。 |
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その1
手作り豆腐キットは、桧の木枠・漉(こ)し布・仕上げ布・にがり(小ビン80cc)・大豆200g(2丁分)
・作り方説明書で、1セットでした。
では、さっそく作ろう |
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その2
【大豆を洗い7カップの水に浸す。夏は半日、冬は1日】
「ありゃ、今日中には、完成しない。秋だから3/4日か?」 |
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その3
【水を吸った大豆をつけた水と一緒にミキサーで2分くらいすりつぶす】
「ミキサーどこにある?」
「そんなん、うちないで。」
「ゲッ!すり鉢は?」
「それもあらへんで。」 |
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その4
【すりつぶしたものを生呉(なまご)といいます】
「麺棒やったらあるで。」「まぁ、それでいいわ」
たたくたたく、つぶすつぶすガツッガツッ・・・・荒挽きなまごの完成
ところが後々好結果に |
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その5
【大鍋に7カップの水を煮だたせ、なまごを入れる。木ベラでかき混ぜながら強火で煮、沸騰したら煮こぼれないように7~8分煮る】
大鍋じゃなかった、。煮こぼれがドドドッと、あじゃー |
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その6
【煮あがった6をさらし袋に入れて絞る。ざるに乗せてへらを使うとやり易い。最後は2カップの水に袋ごとつけて冷ましながら絞ると無駄なく絞れる。絞り汁が豆乳で絞りかすがおから】
熱い熱い注意しないと本当に熱い |
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その7
荒挽きおからです。麺棒で叩き潰しただけなので、大豆がつぶれず形が残っている。この時点で果たして豆腐が完成するのか不安になってしまった。
おからは卯の花にする予定。 |
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その8
【にがり20CCを水で5倍に薄め、にがり液を作ります】
ここで小学生並みの頭がフル回転。5倍に薄めるから100CCの水を足す。はて?薄めたのが100CCになるようにするのか?しばらく悩む。
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その9
【豆乳を弱火にかけ、なべ底をかきまわしながら、70~75℃にし火を止め豆乳を十時に混ぜながらにがり液を2/3程度いれる。】
「温度計ちょうだい」「体温計でいい?」
「いいと思うけど・・・あん!40℃以上計られへんやないか!」 |
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その10
【ゆっくりかき混ぜながら少しずつむらなく加えていく。豆腐分が凝固して1~2箇所透明なところが出来たらふたをして10分ほど寝かす】
「温度は勘や、時計はあるか?」「時計は、あるで」失敗の予感がさらに深まる。
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その11
【小さなザルを入れ、淡黄白色の上澄み液をすくいだす。この液は甘くておいしいので、もし苦味があれば、にがりの入れすぎ】
小さなザルはないから、でかいザル。
「どれどれ味見、うっ、まずっ」「まずくは、ないやろ」 |
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その12
【型箱に型布を10文字に敷き豆腐分をお玉ですくって入れる】
最初はお玉ですくってましたがめんどくさくなって鍋ごとドバァーと入れちまった。
この豆腐分は、そのままだと「おぼろ豆腐」と言うらしい。 |
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その13
【型布をたたんで、ふたをし、水を入れたコップなどを重石として載せる。重石が重いほど、時間が長いほど硬い豆腐になる】
はじめは、もっと大きいコップを載せていたが不安になり小さなコップに変えました。
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その14
【20~30分してから、水の中で型箱をはずす。長く水にさらすと甘味が逃げるので早めに引き上げる】
けっこう緊張の瞬間です。「豆腐は沈んで型枠は浮かぶ。ぶつぶつ・・・」
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その15
いよいよ豆腐様とご対面の一瞬です。
型布を恐る恐る開けていきます。堅ければまだしも、柔らかすぎると開けたとたんグシャァと、ばらけたら、どうしよう!?
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その16
見よ!・・・とりあえず形にはなっている。固さもあぶなっかしいほどよいやわらかさじゃ、あーりませんか!しかしちょっと薄いようだ。やっぱりこれは、荒挽き生呉のせいで豆腐分が充分に出なかったせいだろう???
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その17
手作り豆腐とねぎ間を肴にして、今宵の一杯の準備完了。
立派に出来た豆腐を目の前にして、豆腐は冷奴に決定。
「どうだ、すごいだろう?」「すごい、すごい」
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その18
かつお節とネギを353のせて、しょう油をぶっかけて、テレビを見ながらビールを飲んで、ふんふん鼻唄まじりに「おーい子供たち、お父さんのゲンゴロウ印豆腐を試食する人」と声をかける。
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その19
哀れ無残、あっという間に豆腐だけ子供達に食べられてしまった。私が食べたのは、1口か2口、悲しすぎ、ネギ間だけ残る。「お父さんの手作り豆腐どうやった?」「もうないの?」「ばかやろー!」うまかったようである。
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その20おからのゆくえ
おからを卯の花にする予定は、大量に作っても食べ切れそうにないので、翌日のおかず、おからハンバーグに変更。こいつは、いけました。荒挽きおからのおかげで、こりこりっとした歯ごたえがあり、なかなかの一品。
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