
‘乾燥’を冬だけのものだと思っていませんか?
急速に進む砂漠化。中国では巨大な砂嵐による死者や行方不明者がでたり、喘息や気管支炎など呼吸器の異常で病院に診察を受けに来る患者が増加しています。乾いた大地が増え続け年間の平均気温も上昇し、地球全体が暖かくなってきています。
暖かく乾いていく地球。その影響なのか梅雨の少し前まで出される乾燥注意報。夏が終わって秋口には、もう空気は乾いてきます。
‘乾燥’は冬場だけのものではないのです。
乾燥は肌の大敵。老化を‘枯れる’と表現するように、乾燥は肌の張りを失わせシワやシミの原因にもなります。
トラブルはそれだけではありません。乾燥した肌とは、肌バリア(皮脂膜)が破壊された状態です。バリア機能を失った肌は、台所洗剤やシャンプーに含まれる合成界面活性剤、化粧品に含まれる化学物質、紫外線や雑菌などから肌を守ることができません。湿疹ができたりかぶれたり痒くなったりするのは、破壊された肌バリアの隙間から化学物質や雑菌が侵入し、肌を攻撃している状態なのです。
肌の水分を保ち外敵から素肌を守っている肌バリア。潤いのある健康な素肌を目指すなら、丈夫な肌バリアを維持することが先決です。

人の素肌は、厚さ0.1mmにも満たない薄い膜で守られています。それが肌バリア(皮脂膜)です。
肌バリアは角質層で肌の水分と皮脂が混ざって作られます。表皮の基底層という部分で生まれた細胞は、また新たに生まれた細胞から上へ上へと持ち上げられ、最後は角質となって剥がれ落ちるのです。角質をいらなくなった細胞として、きれいに取り除こうとするスキンケアがありますが、肌バリアはこの角質層がないとうまくつくられません。ピーリングをした後に肌荒れしやすいのは、そのせいです。
厚さ0.1mmにも満たないこの薄い肌バリアによって、私達の素肌は健康に保たれています。肌バリアを失った肌は、皮をむいたトマトと同じ。何かと嫌われる角質や皮脂も、私達の素肌を守る大切な役割を果たしています。
洗浄力が良くなった洗顔料、くずれにくいメイクを落とすための強いクレンジング剤。洗顔するたびに、メイクや汚れと一緒に皮脂も取り除かれています。一昔前の固形石鹸はアルカリ性でしたが、天然油脂を使い無添加で作られていたため、洗顔後、肌の自己治癒力で弱酸性に戻ることができました。
しかし、今の洗顔料は弱酸性とはいえ合成界面活性剤が使われ、洗浄力も強め。きれいに皮脂を取り除かれた肌は、なかなか潤いを取戻すことができません。洗顔後に肌が突っ張った感じがするのは、肌バリアの回復が遅れ肌が乾燥を起している状態です。
いくら肌に水分が豊富でも、油分がなければ蒸発して乾燥します。皮脂は肌の水分にふたをして蒸発を防いでいるのです。
時間が経った揚げ物や、ポテトチップが体によくないことは良く知られています。
油は空気に触れると酸化します。酸化した油分を摂れば体も酸化します。酸化した体はアレルギーを起したり生活習慣病の危険性が高くなったり、老化が進んだりします。
肌に使う油分も空気に触れるのと同じように劣化し酸化します。長時間のお化粧が肌に負担になる、といわれるのはそんな理由もあるのです。酸化した油分が体に害があるように、肌にも有害です。紫外線に当ればシミの原因になったり、肌を乾燥させたりアレルギーの原因になったりします。
保湿剤やお化粧品は、質のよいオイルで作られたものを選ぶようにします。

日本に古くから親しまれてきた椿油。髪油として、スキンケアオイルとして、また化粧品のベースオイルとしても使われていましたが、椿の実を拾い集めたり精製の工程に手間がかかるため、安価で大量生産可能な石油からできたオイルに、その市場を明け渡す事となりました。そして、いつしか椿油は年配の方が髪に使うもの、というイメージだけが色濃く残ったのです。
それでも本当に良いものはすたれることなく語り継がれてきました。椿油を知る人は髪だけではなく、スキンケアオイルとして椿油を使うことは、特に珍しいことではないのです。
人の皮脂を構成する主な油分は多い順に、オレイン酸、ワックス分、スクワレンです。生活習慣や食生活によってもこのバランスは変化します。ワックス分は日本語で「蝋(ろうそくのロウ)」のことで、ベタ付きのある油分です。皮脂の割合でこのワックス分が多くなると、肌がベタベタしてきます。
皮脂の主成分はオレイン酸。サラサラで酸化しにくいことで知られています。少し前にオリーブオイルを使ったスキンケアが話題になりましたが、それはこのオレイン酸を75%含むオイルだったからです。つまり皮脂に近いオイルとして人気を呼んだのです。
しかし、なんと椿油はその成分の約85%がオレイン酸で構成されています。椿油は数ある植物オイルの中で、最も皮脂に近い天然保湿剤なのです。

椿油をスキンケアにお勧めするのには、ちゃんと理由があります。こんなに長い時代を超えて生き残ってきた椿油は、他の油には見られない特別な性質を持っています。
乾性油とは空気中に放置しても、酸化したり乾いたりしない油のことです。
ほとんどの油は乾性油に属し、放置すると酸素と結合して変色したり固まったりします。これが油が劣化することによって起こる酸化です。
酸化した油が体に害があることは良く知られていますが、肌にも同じように有害です。肌を乾燥させシワやシミを作ったり、アレルギーの原因にもなります。
椿油は乾かない油。肌や髪に付け時間が経過しても、つけたときと同じ状態でとどまり潤いを守ります。椿油は植物オイルの中で最も酸化しにくく、安定したオイルだといえます。
しかもその主成分は皮脂と同じオレイン酸。もともと体が持っている成分なので、刺激も負担もなく肌に馴染みます。
今の時代のように薬品がなかった時代、抗菌作用のある椿油を利用してダニや毛じらみ退治が行なわれていました。
油を搾ったカス(油粕)は今でも畑にまかれ、病害虫の駆除に使われます。椿油には殺菌作用があるのです。
また、平成7年の朝日新聞で「アトピー性皮膚炎の患者が椿油で皮膚の手入れをすると、かゆみ・湿疹が改善することが確かめられた。」という記事が掲載され、椿油の抗炎症作用も証明されています。

初椿とは、採れたての国産ヤブ椿の種子だけを原料にした、高精製で純度100%の椿油のことです。
「椿油は臭いがきつくてベタベタする。」と思っていらっしゃる方、精製を繰り返された油は驚くほどサラサラで、臭いも少ないものです。
初椿はより良く肌や髪に使って頂けるように、天然ローズエキスを配合。適度な持続力で程よく香ります。
近年の椿油ブームで、色々なものが配合された椿油の商品が販売されていますが、椿油の本当の良さを実感したいのであれば、椿油100%のものをお使いになることをお勧めします。
初椿の使い方>>