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亀山堂のにがりについて

亀山堂のにがりは、イオン交換膜透析法を採用しています。電極を利用したフィルターでろ過する方法で何百にも区切られたブロックの各々に250枚ものフィルターがあります。

イオン交換膜

イオン交換膜透析法とは

海水には3%の塩分、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウムのようなプラスイオンと、塩化物、硫酸などのマイナスイオンからできています。この海水を汲み上げ砂ろ過を行った後、イオン交換幕のブロックに入れ電流を流すと、海水中にある塩化ナトリウム(NaCl)はナトリウムイオン(Na+)と塩素イオン(Cl-)に分かれ、ナトリウムイオン(Na+)はマイナスの電極に引きつけられて陽膜を通りますが、次の陰膜は通れません。逆に海水中にある塩化物(塩素)イオン(Cl-)は、プラスの電極に引きつけられて陰膜を通りますが、次の陽膜は通れません。イオン交換膜透析法では、このイオンになっているものだけを通す膜を使って、23%ほどの濃い塩水(かん水)を作ります。このかん水を汲み上げ「塩化ナトリウム」を取り除いた液体が「にがり」です。

イオン交換膜図解

ダイオキシン・重金属の処理

イオン交換膜には超微細な孔100分の1mm(001ミクロン)が空いており、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどを通しますが、PCB(ダイオキシン)重金属(水銀、砒素)など大きな分子は通さないという、大変都合の良い優れた性質があります。また海水を原料としてイオン交換膜透析装置でとるかん水には、にが味が強い硫酸イオンがほとんど含まれず、硫酸カルシウム(石膏)や硫酸マグネシウムなどが析出しないので、飲みやすくなっています。

こうしてできた「かん水」は、真空式蒸発缶で煮詰められ塩の結晶となります。その結晶が塩化ナトリウムで、この塩化ナトリウムを取り除いた液体が亀山堂のにがりなのです。

このように膜濃縮製塩法は、かん水を取り出す際に電気の力を借りますが、海水をそのまま使用し、環境に影響を及ぼす物質が混入しにくい、日本独自の製法と言えます。この製法以外でのダイオキシン、重金属処理は今のところないと言われています。

膜透析による海水処理の原理

亀山堂のにがり